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南 賢太郎
放射線, 61(7), p.741 - 742, 1992/00
放射線管理計測の重要な課題は、法令等で示される規制のための放射能面密度や濃度を現場の複雑な汚染や廃棄物管理にどのように適合させてこれを解釈するかである。また、同様な課題は個人被曝線量測定の分野においてもあり、これらについて放射線管理計測の考え方の例を簡単にのべる。
津久井 公平; 佐々木 隆; 大塚 徳勝
JAERI-M 7776, 13 Pages, 1978/08
Kr線源を用いて不飽和ポリエステル樹脂の塗膜硬化に関する照射実験を行いKr線源の照射工学的特性、および塗膜の硬化特性について調べた。照射はシール材で覆った試料をKr雰囲気に置いて行い、線源には40.9mCi/ccのKrガスを300Ci使用した。その結果、次のことが明らかとなった。(1)シール内の線量率は、シール材の厚さの増大に伴って指数関数的に低下し、その目安となる線の吸収係数は見かけ上、公知の式から求めた値の約3倍である。(2)塗膜の放射能面密度は、塗膜硬化に必要な線量とシール材の厚さに依存し、シール材の厚さが増すにつれて急激に低下する。その値を法律の規制値以下に抑えるに必要なシール材の厚さは、線量が10Mradのとき約6mg/cmである。(3)Kr線源による照射では、塗膜の硬化に及ぼす塗膜厚の影響が比較的に大きい。(4)塗膜の硬化反応に及ぼす線量率、ならびにシール内の雰囲気の影響は認められない。